今でこそ、自然な笑顔で生きられるようになりましたが、
私はかつて「仕事の最前線で心を壊した」過去があります。
1997年、北海道拓殖銀行の破綻。
朝のニュースでそれを知った日のことは今でも忘れられません。
まさか銀行が潰れるなんて…当時は想像もしていませんでした。
戸惑いながらも、私はそのまま出社しました。
私が勤めていたのは、北海道宅食銀行の関連会社。
そこでは、オンラインシステムを「北洋銀行」「中央信託銀行」「整理回収銀行」へ
3分割して運用するという世界初の試みが始まりました。
単にデータを渡して終わりではなく、システムを分けて、同時に安定運用する――
それが私たちのミッションでした。
猶予はたったの1年。
失敗すれば新聞沙汰。
人は次々と辞めていく中、「自分たちがやらねば」という責任感で走り続けました。
でも、過酷な労働環境は次第に心を蝕みました。
当時は「24時間戦えますか?」というCMが流れていた時代。
実際に、眠れぬ日々が続き、ついには直属の上司が事務センター5階から
転落するという事故も起きました。
幸い命は助かりましたが、駐輪場の鉄板屋根に人型のくぼみが残るほどの衝撃でした。
そんな日々のなかで、私の心も壊れていきました。
幻聴や幻覚に悩まされながらも働き続けましたが、精神科では「統合失調症」と診断されました。
私はそれを否定したかったけれど、薬を飲み、表情のない「能面」のような顔で、
まるでゾンビのように生き続けました。
それから25年以上、 「死にたいけど死ねない」 「生きているけど、生きていない」 そんな感覚のなかで、私はただ延命するように薬を飲み続けていました。
転機は、2021年12月。
ノジェス先生の『心感覚』という本に出会い、読書会に参加するようになりました。
そこから認識技術(nTech)を学び始めたのです。
私は「自分は変わっているんじゃない。
そもそも一人ひとり、見ている世界が違う宇宙人だったんだ」と知り、
心がふっと軽くなりました。
それが、回復の第一歩でした。
今では症状もほとんど現れず、心から笑える日が増えました。
今も通院と服薬は続けていますが、主治医からは
「予防的にビタミン剤だと思って続けるといい」と言われています。
私自身は、寛解したと思っています。
今この瞬間、統合失調症で苦しんでいるあなたへ。
私は回復の道を歩んでいます。
あなたもきっと、大丈夫です。
もしよかったら、一緒に「心の使い方=認識技術」を学んでみませんか?
あなたの心が、少しでも軽くなるきっかけになりますように。